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Posted by おてもやん at

2013年10月24日

簡単操作でハイパワーな還元水素水生成器

パナソニック株式会社は今月21日、7枚電極のハイパワー電解槽でたっぷり還元水素水を生成する還元水素生成器を発売しました。
パナソニックTK-HS90
水道水をろ過・電気分解してアルカリ性電解水と酸性電解水を作り出す還元水素水生成器で、電気分解の過程で水素が発生、水素を含んだ還元水素水を作り出します。水素水のほかに、飲用からお料理など用途にあわせて、還元水素水レベル1,2,3、還元水素水強1,2、浄水、弱酸性水、酸性水と簡単操作で8つの水を生成します。薬事法による医療用具の承認番号を取得しています。

【特長】
1.水素チャージボタン搭載
電解しづらい水でもしっかり電解し、水素をチャージする機能を搭載します。水素の発生量は、水素レベル表示で一目で確認できます。

2.ORP(酸化還元電位)を表示
ものを酸化させるまたは還元させる電気的エネルギーの強さをあらわしたORPを表示します。(マイナスは還元力の強さを表します)液晶画面では、ORPの表示の他、pH値や8つの水の種類などわかりやすく表示します。

3.業界最高レベル、JIS規格13物質+浄水器協会規格4物質を除去する約2年交換不要のカートリッジ
除去対象物質は業界最高レベルの13物質+4物質です。さらに1日15Lの使用時で約2年間交換が不要な高性能カートリッジを採用しました。交換の手間が少なくなり、お財布にもやさしい設計です。

【仕様一覧】
品名:還元水素水生成器
品番:TK-HS90-S(ステンレスシルバー)
薬事承認番号:225AKBZX00089000
電極枚数:7枚
生成水質:8つの水
浄水能力:12000L
消費電力量:270W(待機時 約0.7W)
寸法約:高さ331×幅220×奥行154mm
質量:約5kg(満水時)約5.5kg

オープン価格
2013年10月21日発売
パナソニック還元水素水生成器
従来の2011年発売TK-AS43(3枚電極)と今回2013年発売TK-HS90(7枚電極)との生成可能な最大流量の比較で、水素発生量がアップしています。

簡単操作でハイパワーな還元水素水生成器
http://panasonic.jp/alkaline/alkaline_kangen/tk_hs90/recommend/

【参考】水素水の日常飲用が脳神経の変性を防ぐ
九州大学とパナソニック電工の研究グループは、水素水を飲用することが、活性酸素が原因で起こるパーキンソン病等の脳神経変性疾患の予防と治療に有用である可能性を検証しました。
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2009/2009-09-29-01.pdf  


Posted by suiso at 18:58
ニュース商品情報

2013年10月23日

「認知症コスト」10年間で1000万円という現実

ボケる前に準備すべきこと
「認知症コスト」10年間で1000万円という現実

 近い将来、日本人の約十分の一が認知症に罹患する事が予測されている。
 両親やパートナー、そして自分自身が認知症になる未来図を真剣に考えた事があるだろうか。その時家族に何が起こるのか、一人一人がどんな備えをするべきか。特に、認知症になったらどれだけお金がかかるのか、つまり「認知症のコスト」はご存じだろうか。

 認知症の特徴を簡単にまとめると次の五つになる。
①高齢化に伴い誰でも罹りうる脳の病気である。
②運動障害と記憶障害が発症する。
③「嬉しい・楽しい・悲しい」といった感情は罹患前と同じように機能する。
④早期で発見した場合、薬で病状の進行を緩やかにする事ができるが、根治・回復はしない
⑤重度化すると自立生活が不可能になる。

 特に重要なポイントは⑤の自立が不可能になる点である。つまり生きていく上で「誰かの支えが日常的に不可欠」になり、現実的な選択として「自宅以外の施設に移る」事を余儀なくされるのだ。
 自宅で家族やヘルパーが力を合わせて認知症の身内をケアした方もいるだろう。だが決して簡単ではなかったはずだ。
 認知症ケアは他の病気の「看病」とは大きく異なる。最も大切な家族の顔が分からなくなり、過去の記憶が薄れて自分自身が不安でたまらないから様々な問題行動(BPSD)を起こす。

発症して亡くなるまで平均約15年
 日本には認知症ケア専門施設として「グループホーム」がある。しかし、これは全国に約12,000施設しかない。65歳以上の人口に対してわずか0.6%だ。その結果、認知症ケア専門以外の高齢者施設に入るケースが極めて多い。地方自治体などが運営し、要介護認定された65歳以上が入ることが出来る「特別養護老人ホーム(特養)」や民間の「有料老人ホーム」などだ。これらの入居者の八割が認知症に罹患しているのが現状だ。

このままでは施設が全く足りなくなる
 過酷な負担と将来不安に苛まれる人々の方が圧倒的に多いのが現実だ。
 大阪市内に住む椎野郷子氏が直面しているのは「おひとり様介護」だ。
 「82歳の母を、今年七月に介護付き有料老人ホームに入居させました。父親は90歳になります。耳が悪くて筆談しかできません。私自身は一人っ子で独身。誰にも相談できず、施設の選び方については地域包括支援センターに行きましたが、正直あまり有益な事は教えて貰えませんでした。
 母親は三年程前からアルツハイマーになりました。私を認識できずに家から迫い出して、しばらくして家に戻ると『さっき知らない女の人が家にいたのよ』と私に言ったり………夜は徘徊が止まらず、夜中の二時、三時に警察に連絡してパトカーで探して貰った事も何度もあります」
 不安は経済面にも及ぶ。
 「仕事を休んで介護しましたが自宅ではもう限界でした。今の施設は一時金で30万円、月々21万円が必要です。正直言って余裕資金がなくて母親のわずかな貯えを取り崩して支払っていますが、もし長期になるととても払えません。料金の安い特養にも申し込みましたが200人以上が入居を待っていました。以前ニュースで見た、介護疲れが原因で自殺した女饅さんの気持ちが、今とてもよく分かります」
 両親の将来設計の「落とし穴」にはまり込んでしまったのは、京都市内で工場を経営する加藤勝巳氏(62)である。
 「父親が八年前に亡くなって初めて分かったんですが、両親は年金不払いだった。当然給付もないし貯金なども全くなかった。私はそれから母親の生活費などを工面してきましたが、その母が認知症になった。凄まじいBPSDでした。『お金がない』『息子の嫁が泥棒だ』と周囲に話し、認知症の人は短期的なコミュニケーション能力は通常と変わりませんから聞いた人は信じてしまう。一年半前からグループホームにお世話になっていますが、脱走して私の工場までタクシーで乗り付けて、従業員の前で『泥棒、お金を返せ!』と大騒ぎになった事もある。月々25万円ほど支払っていますが、施設が見つかっただけでありがたいと思っています」
 加藤氏自身もストレスから原因不明の体調不良に悩まされ、一時期は仕事にも影響が出たと言う。
 「このまま認知症患者が増えていったら施設が全く足りなくなる。国は一体どうするのか。自宅でケアなど現実的には無理ですよ」
 経済的な面ではグループホームや特養が相対的に割安と言えそうだが、両施設には「入りたくても入れない」ケースがほとんどだ。

 有料老人ホーム「スーパー・コート」を運営するスーパー・コートの山本晃嘉代表取締役社長が言う。
 「あくまで目安ですが10年分の施設利用費を蓄えておくべきでしょう。特に年金給付が少ない人だと最低でも1,000万円程度は必要になると思います」
 医療法人新成医会総合リハビリテーションセンター・みどり病院の市原綾子副理事長は、確実にやってくる「大認知症時代」への最大の備えは、自身の死生観を固める事だと言う。
 「日本人の従来の文化は、自分の最期に関しては子供たちや家族に頼るというものでした。個が確立する海外では、子供が親の老後を見るという発想が当たり前ではありません。自分が認知症になった時、どんな施設に入りその分のコストはどうやってまかなうか、元気な時から考え、選択肢を選び取っていく。今後はそういう時代になっていくのではないでしょうか」
 需給を考えれば、将来的に高齢者施設の価格が現在より下がる事はあり得ない。
 コツコツと老後資金を蓄え、自衛のための知識を学んでおこう。我々が頼れるものは、おそらくそれ以外に何もない。

週刊文春2013年10月24日号

認知症で徘徊して電車事故、死亡した男性の遺族に監督責任720万円の賠償命令

【関連記事】
ハウステンボス認知症セミナー
アミロイドβの蓄積が認知症の原因とは限らない
第9回 認知症サプリメント研究会
NHKスペシャル:アルツハイマー病をくい止めろ!
「認知症800万人時代」この国に何が起きるのか
・ ヤマイモ成分がアルツハイマー病に効果
脳機能をケアする「水素配合ブレインフード」
アルツハイマー病に驚くべき改善効果
アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント
65歳以上の高齢者における認知症は15%、462万人  


Posted by suiso at 17:50
話題

2013年10月13日

水素水でパーキンソン病の改善を臨床研究試験、順天堂大病院

順天堂大学医学部附属順天堂医院では、水素水によるパーキンソン病の進行抑制や改善を検証する臨床試験の参加募集をしています。全国の多施設共同の臨床試験で、パーキンソン病に対する水素水による症状改善、進行抑制に対する有効性に関する検討するのが目的です。参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる一般募集で、水素水5.0より生成した水素水を自宅に毎週送付されます。二重盲検試験(ダブルブラインドテスト)により、患者さんも主治医もどちらにも水素水か偽水(水素分子を含まない窒素充填水)かわからない方法で行なうので、試験結果の信頼性が高くなります。

パーキンソン病の患者さんへ
水素水の臨床試験に参加しませんか

. 水素水を毎日1000mlを72週間飲んでいただき病気の進行抑制や改善をもたらすか検証する臨床試験の参加募集をしております.
. 二重盲検法という方法で、水素水を飲む方々と水素の入っていない水を飲む方々に分かれますが、患者さんも主治医もどちらにあたっているかわからないという方法で行います.
. 診察と採血を行いますが開始前、8週目、24週目、48週目、72週目(終了時)、終了後8週目に行います.
. 水素水または水素の入っていない水は自宅に毎週送られてきます.500mlずつ入っていますが、開栓したら2.3時間以内に飲んでください.
. 本試験は順天堂各施設にて登録し、継続的に試験期間中は通院する必要があります。
. 嚥下障害(飲み込みが悪い)のある方は今回は対象ではありません.

お問合せは各主治医又は、
下泰司、波田野琢、大山彦光、安藤真矢、頼高朝子まで
順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経内科
03-3813-3111
(治験ではなく臨床研究試験になりますので、上記、又は下記にご連絡をお願いします)
順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院神経内科048-975-0321
頼高朝子まで

以下の施設の外来で行っております.各施設にお問合せください.
. 青森県青森県立病院神経内科
. 秋田県秋田県立脳血管研究センター神経内科
. 岩手県岩手医科大学神経内科・老年科(登録終了しました)
. 千葉県順天堂浦安病院脳神経内科
. 埼玉県順天堂越谷病院神経内科
. 東京都東京臨海病院神経内科
. 順天堂大学附属順天堂医院脳神経内科
. 順天堂練馬病院脳神経内科
. 順天堂江東高齢者医療センター脳神経内科
. 大田病院附属大森中診療所神経内科
. 静岡県順天堂静岡病院脳神経内科
. 愛知県名古屋大学神経内科
. 京都府みささぎ病院神経内科
. 大阪府試験参加施設ありますので頼高までお問合せください。
. 広島県広島大学脳神経内科
. 福岡県福岡大学神経内科
http://www.juntendo-neurology.com/pdf/20130820-p.pdf
http://www.juntendo-neurology.com/pdf/20130416-p.pdf  


Posted by suiso at 12:13
話題

2013年10月13日

電離水素水の性質と応用

平成25年度第2回大学等シーズ活用セミナー(10/25) 受講生募集のお知らせ
~産学官連携で最新の技術や研究をヒントに、何かやってみませんか?!~

大学等の高等教育機関、公設試験場の最新の技術や研究機関を紹介するセミナーです。
今回は、呉工業高等専門学校 及川栄作教授をお招きし、「電離水素水の性質と応用」についてご解説頂きます。
次の事業展開のキッカケやヒントを得るチャンスにして頂きたいと思いますので、是非、ご参加ください。

■内容・講師:
電離水素水の性質と応用
我々が開発したH-イオンを豊富に含む「電離水素水」の性質と応用方法について紹介する。
現在、電離水素水の研究結果には、植物の延命や香料・抗酸化剤の抽出に効果があることが判明している。今後は、バイオディーゼル油、アロマオイルの精製など飲料水の開発への応用を期待している。
本セミナーでは、電離水素水が持つこれらの性質や応用方法の可能性について、最前線の研究開発状況と水素水市場、今後の動向について講演する。
講師:独立行政法人国立高等専門学校機構 呉工業高等専門学校
教授 博士(工学) 及川栄作 氏
及川栄作
■開催日時・会場
開催日時:2013年10月25日(金)14時00分~16時00分 (受付:13時30分~)

会場:独立行政法人国立高等専門学校機構
呉工業高等専門学校 専攻科棟2階 講義室1
(呉市阿賀南2-2-11)

■お申込
平成25年10月22日(火) までに
参加申込書 Word , PDF(←ダウンロードしてください) を、FAXでお送りいただくか、又はメールにてお申込みください。
※定員に達したため等、お受けいただけない場合にのみご連絡差し上げます。

FAXの場合⇒   (0823)72-0333
※本紙「参加申込表」に必要事項をご記入のうえ、上記FAX番号へお申込ください。

E-mailの場合⇒ kuressc@kure-city.jp
※「貴団体名」「貴役職」「御氏名」「ご連絡先電話番号」をご記入のうえ、上記E-maiアドレスへお申込ください。

■お問合せ・その他
定員: 30名
受講料: 無料
お問合せ:(公財)くれ産業振興センター 担当:上本
tel: (0823)76-3766 E-mail:uemoto-kssc@kure-city.jp
http://kuressc.or.jp/index.php/news/20131025/  


Posted by suiso at 07:07
セミナー

2013年09月25日

アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント

佐賀女子短大の長谷川亨(とおる)教授(67)=公衆衛生学=は2013年9月7日、第9回 認知症サプリメント研究会で、「アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント」について発表した。
http://dscm.kenkyuukai.jp/event/event_detail.asp?id=9097

講演で長谷川教授は、アルツハイマー病が高齢者に多く発症するメカニズムを解説した。

2005年5月 ホモシステイン酸が脳内でのアミロイドベータの蓄積を加速させる、との研究を発表。
2007年3月、老化がすすみ神経細胞の働きが弱ってくるとホモシステイン酸が脳の神経細胞死を引き起こす、との研究を発表。
2008年5月 ホモシステイン酸自身がアルツハイマー病の発症原因となっている可能性が高いことを遺伝子操作したマウスを使った実験で実証した。

これらの研究から、老化が進みホモシステイン酸が細胞内にβアミロイドと呼ばれるたんぱく質を蓄積させ、別の原因物質と組み合わされることで細胞死することでアルツハイマー病の発症することが分かった。

長谷川教授は、年齢80歳以上のアルツハイマー型ならびにレビー小体型認知症13例を対象として検討した。TSH1(開発記号)投与例は8例、プラセボ(偽薬)投与例は5例である。TSH1投与前と投与1~2カ月後に認知機能試験(精神現在症の臨床評価テストMMSE)を行なったところ、TSH1投与8例ではいずれも認知度が改善した。一方、プラセボ4例では前後認知度は変わらなかった。

また、認知症患者8例のうち、TSH1投与前後における血中ホモシスティン酸を測定したところ、わずか1カ月後で全例にわたり低下した。特にレビー小体型認知症2例において顕著な低下が認められた。

これらの結果は、2013年6月に世界で初めてアメリカ国際認知症学会で報告されたものである。

【関連する論文】
Urinary Homocysteic Acid Levels Correlate with Mini-Mental State Examination Scores in Alzheimer’s Disease Patients
Journal of Alzheimer’s Disease 31 (2012) 59.64
DOI 10.3233/JAD-2012-120022
IOS Press
http://iospress.metapress.com/content/mh4340t217717162/

長谷川教授は、2007年の「月刊タウン情報さが」インタビューで次のように話している。
「そのストレスが、アルツハイマー病発症の引き金を引いたと言えます。逆に言えば、日常の生活でできるだけストレスをためこまないこと、また、たまったストレスを上手く発散させること…この2点が、アルツハイマーの予防に有効だということになりますね。」


【関連記事】
ハウステンボス認知症セミナー
アミロイドβの蓄積が認知症の原因とは限らない
第9回 認知症サプリメント研究会
NHKスペシャル:アルツハイマー病をくい止めろ!
「認知症800万人時代」この国に何が起きるのか
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脳機能をケアする「水素配合ブレインフード」
アルツハイマー病に驚くべき改善効果
アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント
65歳以上の高齢者における認知症は15%、462万人  


Posted by suiso at 22:07
ニュース

2013年09月23日

長寿県・短命県を分けた「新・生活習慣病」

長野が沖縄を逆転!
長寿県・短命県を分けた「新・生活習慣病」
都道府県別”長寿番付”が物語る「日本人の危機」
森下竜一(大阪大学教授)/島袋充生(徳島大学特任教授)

 2月28日、厚労省が発表した「平成22年都道府県別生命表」いわゆる長寿番付(表1)の結果は、沖縄県の医療関係者に衝撃を与えた。
 というのも、1975年の調査以来、1位を維持してきた沖縄県女性の平均寿命が、3位(87.05歳)に転落したからである。沖縄県は、男性も79.40歳で全国30位(前回25位)となり、調査開始以来の史上最低記録を更新してしまった。
 その沖縄県に替わって、初の女性1位を獲得したのが長野県(87.18歳)。長野県は男性も80.88歳で前回に引き続き」位を確保、長寿ナンバーワン県の称号を手にした。
 何が長寿県と短命県を分けるのか。

 「沖縄と長野の差を生んでいる最大の原因は、65歳未満で亡くなる。早世率”の違いです。沖縄の早世率は約27%、実に三人に一人が65歳未満で亡くなっている。対して長野県の早世率は、その半分以下です」
 そう指摘するのは、自身も沖縄県の出身である徳島大学大学院心臓血管病態医学分野の島袋充生特任教授だ。島袋氏は、さらに沖縄県で65歳未満で亡くなる人たちの死因に着目する。
 「心疾患と脳梗塞の伸び率は沖縄県で最も多い。これらを引き起こしているのは、欧米型の食生活が浸透したことによる。肥満”に他なりません」
 2008年に発表された内閣府の食育白書によると、沖縄県の20歳から69歳までの男性の肥満率は46.7%。女性も39.4%と、いずれも全国一位を記録している。
 「つまり沖縄県の男性と女性で、食べているものや生活習慣に違いがあるわけではない。にもかかわらず、長寿番付では、男性が2000年にベスト10から外れたのに対して、女性が一位の座から転落したのはそれから十年後、つまり今回が初めてです。この十年間のタイムラグにこそ、”長寿最大の敵”を暴くヒントがあります」
 なぜ沖縄の女性は、この十年間、上位の座を維持できたのか。
 「一般的に、女性は男性より長生きですが、特にメタボリックシンドロームが寿命に与える影響には男女差があります。最新の研究では、女性のほうが男性よりも脂肪に対する耐性が高いことがわかってきました。この脂肪こそが”長寿の最大の敵”なんです」
 表2は長寿一位の長野県と沖縄県の一日の食品群別摂取量と栄養素摂取量を比較したものである。

 「沖縄は肉類の摂取量は全国一位ですが、魚介類、野菜類、果実類は軒並み全国最下位。対して長野県は突出して摂取量が多い食品もありませんが、ほとんどの食品で20位内とバランスがとれていることがわかります」
 問題は、肥満のもととなる脂質の摂取量である。
 「一日の摂取エネルギーは沖縄(47位)は長野(13位)より低いのですが、摂取エネルギーに占める脂質の割合(脂質エネルギー比)で比較すると、沖縄は29.4%(一位)で、長野の26.8%(28位)を上回っています。この差は若い世代ほど顕著で、沖縄の若い世代の脂質の割合は32~34%に達します」
 その背景には、沖縄では戦後、米軍占領下で、他県に先駆けて欧米食が定着したことがある。
 「戦前・戦中・戦後の一時期まで沖縄の食料事情は悪く、結果的に琉球野菜・芋類を中心とした、いわゆる粗食が浸透していて、このときの”貯金”が、沖縄を長寿県たらしめていました。しかし米軍占領下で、スパムやハンバーガーなど欧米の食文化が入ってくると、沖縄県人の食生活が脂質中心へと一変します。70年代から県民一人あたりのファストフード店の割合は全国一位です」(島袋氏)

長寿県と短命県
 では、具体的に脂肪はどのように身体に悪影響を及ぽすのだろうか。
 「食べ物から摂取された脂肪のうち、エネルギーとして利用されなかったものは皮下脂肪や内臓脂肪ばかりでたく、血管や肝臓、心臓周囲など本来、脂肪を溜める組織ではない場所にも溜まります。これを『異所性脂肪』と呼び、脂肪肝や糖尿病、心臓病に直結します。また溜まった脂肪から出てくる飽和脂肪酸は、心臓や全身の血管に悪い影響を及ぼす。これを『脂肪毒性』と呼び、異所性脂肪と脂肪毒性のWパンチで、心臓病や脳卒中のリスクが高まるわけです」(島袋氏)
 大阪大学大学院医学系研究科の森下竜一教授も、脂肪が健康に及ぼす悪影響に注目している。
 「例えば心筋梗塞を引き起こすのは、これまで悪玉コレステロール(LDLコレステロール)だと考えられてきました。ところが、最近、LDLはスタチンなどのコレステロール降下剤によって、かなり改善が可能になった。そこで改めて浮上してきたのが中性脂肪です。最近では中性脂肪の値がそのまま心筋梗塞や脳梗塞のリスクに直結していることがわかってきたんです」
 それを裏づける興味深いデータがある。前出の島袋氏が、沖縄と長野で合わせて2800人を対象に首の血管のプラーク(動脈硬化で生じたコブ)を比較したところ、沖縄は長野の1.5倍近い厚みがあることに加えて、次のようなことがわかったという。
 「悪玉コレステロールの平均は、実は長野の方が、沖縄よりも高い。沖縄はむしろ全国平均よりも低いくらいです。つまりコレステロールが高いという理由だけで心筋梗塞や脳梗塞が起こるわけではない。では何が引き起こしているかといえば、やはり中性脂肪なんです。中性脂肪の値で、沖縄は長野を、はるかに上回っていました」
 前出の森下氏は中性脂肪を上げる「悪のトライアングル」があるという。
 「食事の油だけ、つまりコレステロールだけだと実は中性脂肪はあまり上がらないんです。コレステロールに炭水化物とアルコールが加わると、一気に跳ね上がる。その意味でも一日三回の食事が、健康に与える影響は大きいことは言うまでもありません」
 ここで再び、長寿県ランキングに目を移すと、上位県・下位県それぞれの特徴が見えてくる。
 「男性で前回に引き続き二位の滋賀県や男女とも上位の熊本県などは、食品群別の摂取量をみると比較的バランスの良い『長野型長寿県』といえます。地方でも比較的公共交通が発達していて、極端な車社会ではないという特徴もあります。逆に八回連続最下位の青森県や岩手県、福島県などの下位グループは、いわゆる”酒どころ”が多く、青森などは飲酒習慣率で全国一位、”悪のトライアングル”にはまりやすくなってしまっています。また、酒のつまみなどで、塩分の摂取量も比較的高い」(森下氏)
 では中性脂肪の影響はどうだろうか。前出の島袋氏はこう指摘する。
 「様々な要因が複雑に絡み合っているので、中性脂肪の値がそのまま長寿ランキングに反映されるわけではありませんが、やはり中性脂肪が高い県は寿命が短くなる傾向はあります」
 戦前からの県別の平均寿命の推移を分析すると、おおむね次の四つのグループに大別できるという。

①戦前から一貫して平均寿命が長い地域(長野県や沖縄県)
②戦前はや均な命で晨上位グループだったが、戦後は最下位水準まで低下した地域(和歌山県、栃木県、福島県、高知県など)
③戦前は最下位グループだったが近年は最上位水準に上がった地域(福井県、富山県、石川県)
④戦前から一貫して平均寿命が短い地域(秋田県、青森県)

 注目すべきは、②のグループがなぜ低下し、③のグループがなぜ上がったかであろう。島袋氏はこう説明する。
 「②のグループは、気候温暖な土地で、戦前から感染症死が少なかった可能性があります。なぜ下がったのか。戦後は都市に近い地域が長寿になる傾向があります。その意味で、和歌山などは近隣の奈良・三重に比べて寿命の改善が遅れている。同じ傾向は、栃木県や福島県にもありそうです」
 では③のグループはどうか。
 「北陸は過酷な気候のせいもあって、男女とも戦前より平均寿命が短かった。ただ戦後、食生活の改善にともない、心臓血管病リスクが他県と比べて、より少なくなった可能性があります。これらの地域では心筋梗塞と脳卒中が全国でも極めて少ないんです。低塩分、豆、野菜、いも類、魚食が多いバランスの良い食生活や、保健行政の改善も関与しているようです」
 また②・③のグループについては、中性脂肪との関連もうかがえる。
 「和歌山や栃木などは、中性脂肪が高く、これがランキングが低下した一因であることをうかがわせます。逆に③の福井や富山などは、みんな中性脂肪の値が低い。このグループは、有名な米どころでもあって、2008年の総務省のデータによると米の消費量で、富山は全国二位、石川は三位、福井は七位となっています。糖質摂取型の食生活といえるかもしれません」
 さらに島袋氏は「偶然かもしれませんが……」と前置きしながら、こう続ける。
「和歌山や栃木などは、ご当地ラーメンで有名な地域でもあります。ラーメンに入っているラードは、まさに動物性脂肪の塊ですから、やはり習慣的に食べ続けると、『脂肪毒性』による影響が確実に出ると思います」

新・生活習慣病
 実は脂肪の脅威は、地域を越えて日本全体を脅かしつつある。
 「沖縄は50年前から欧米食を食べ続けた影響が今、出てきているわけですが、30年ほど前から、他県にも欧米食は浸透しているわけです。あと20年後には、日本全体が”沖縄化”するかもしれない」(島袋氏)
 森下氏もこう警鐘を鳴らす。
 「今や日本人男性のコレステロール摂取量は、アメリカ人男性の摂取量を上回っています。アメリカは国を挙げて肥満対策に取り組んだ成果がでている。最近では、日本人は欧米人に比べて、肝臓に脂肪を蓄積しやすいこともわかってきました。つまり同じファストフードを食べていても、日本人のほうが欧米人よりも身体へのダメージは大きいという言い方もできます」
 こうした現状を踏まえて、森下氏は、日本人の健康を脅かす中性脂肪が原因となる「新・生活習慣病」という概念を提唱する。
「肥満、脂肪肝、そして食後高脂血症の三つです。例えば肥満率でみると、一位の沖縄県を、二位の宮崎県以下が”猛追”している状況で、成人男性の二人に一人が肥満という状況が現実的になりつつある。脂肪肝についていえば、日本人の成人男性の約三分の一が脂肪肝というデータがあります」
 特に森下氏が注目するのは、「食後高脂血症」である。食後高脂血症とは、食後に中性脂肪が上昇し、血液がドロドロになり血栓が詰まりやすくなった状態を指す。脂っこいものが好きな人、三食しっかり食べている人は、この状態になっている可能性が高い。「食事で摂った中性脂肪のピークは約六時間後で、このとき血液がもっともドロドロになる。とすると朝七時に朝食を食べると、ピークは昼の一時になりますが、その頃には、多くの人は昼食を食べているわけです。さらにその六時間後にピークを迎える夜七時ごろに、また夕食を食べる。そのピークは深夜一時ですが、その頃には、皆さん就寝されて水分もほとんどとらない。
 つまり多くの日本人は、一日の大半を”食後”しかも、血液がドロドロの状態で過ごしていることになります」
 どうすれば中性脂肪を抑制することができるのか。森下氏はこう語る。
 「青魚などに多く含まれるEPAやDHAには、中性脂肪を下げる効果があります。これらをサプリメントなどで補う方法もありますが、コレステロールと違って、中性脂肪に対しては劇的に効く薬は、まだまだ少ない。結局、食事の際に脂質のとりすぎに気をつけて、適度な運動を心がけるしかない。その分、自分の力で明日から取り組める”対策”であるともいえます」
 ”長寿番付”は、将来、日本を襲う危機の本質を、雄弁に物語っている。

文芸春秋 2013年5月号
特集・医療と健康の常識を疑え  


Posted by suiso at 08:03
話題

2013年09月22日

アルツハイマーは「第三の糖尿病」

アルツハイマーは「第三の糖尿病」
アルツハイマー病治療の”突破口”が見えた!

白澤卓二 順天堂大学教授

 アルツハイマー病で医療機関を受診した人は、平成20年は24万人。しかし平成23年には36.6万人と、たった三年で1.5倍に増えている。治療法がないといわれてきたこの厄介な病気を、「脳の糖尿病」だとする研究成果が最近発表された。順天堂大学の白澤卓二教授が語る。

 大きく認知症という中に、いろいろな種類の病気があります。一番多いのがアルツハイマー病で、次が脳血管性の認知症です。
 「これまで糖尿病は、インスリンがまったく分泌できない1型糖尿病と、インスリンの効きが悪くなる2型糖尿病とに分類されてきたが、アルツハイマー病は”3型糖尿病”と呼ばれるべき証拠が得られた」
 こう語ったのは、米ペンシルバニア大学医学部精神医学・神経学のスティーブンーアーノルド教授です。よくぞこの名前を付けたものだと、私は感心しました。
 脳も筋肉も、グルコース(ブドウ糖)をエネルギーとしています。グルコースを利用するために必要なのが、すい臓から分泌されるホルモンのインスリンです。インスリンの効きが悪くなってグルコースをエネルギーに変えることができないと、血液中の血糖値が高いままになり、脳も筋肉も働きが悪くなります。これが糖尿病の大半を占める「2型」の症状。インスリンが出ない「1型糖尿病」は、いわゆるインスリン依存型の糖尿病です。
 アーノルド教授はなぜ、アルツハイマー病を”3型糖尿病”と言ったのか。それは、脳の神経細胞におけるインスリン抵抗性を調べた結果でした。脳の中で記憶を司っているのは、大脳辺縁系の海馬と呼ばれる部分です。アルツハイマー病を発症するとこの海馬に「老人斑(シミ)」が現れます。これは海馬の神経細胞が死滅して、記憶障害を起こしている状態です。
 アーノルド教授らの研究チームは、糖尿病ではないアルツハイマー病患者の脳の海馬を調べました。すると、糖尿病ではないのに、脳内のインスリンの効きが悪く、神経細胞がグルコースを使えなくなっていることがわかったのです。すなわち、”脳の糖尿病”といって差し支えない状態でした。
 グルコースは十分にあるし、インスリンが枯渇しているわけでもありません。しかし、グルコースを利用できないために、エネルギーを作れないのです。その結果、脳の神経細胞が変性して死んでしまい、アルツハイマー病の症状が出たというわけです。

原因は糖の代謝異常
 こうした認知症に関する新しい論文はアメリカばかりでなく、日本にも研究報告があります。
 九州大学の環境医学分野の清原裕教授は、福岡県の久山町に住む60歳以上で認知症のない高齢者を、十五年にわたって追跡調査しました。1022人の対象者のうち、15年の調査中に232人が認知症になりました。合わせて糖尿病の有無を調べたところ、”糖尿病予備軍”といえる人は、アルツハイマー病の発症危険率が正常な高齢者に比べて60%、糖尿病患者を含めると73%も高いことがわかりました。
 また病理解剖の結果、血中インスリン値の高い人ほど、右で述べたアルツハイマー病の特徴である「老人斑」という脳のシミが多かったのです。
 東京医大老年病科の羽生春夫教授は、糖尿病外来の患者240人に対して認知機能の検査を行ないました。すると5%が認知症で、32%に認知症の疑いがあると診断されました。羽生教授は、「糖尿病や高血圧の患者に、未診断のアルツハイマー病が潜んでいる」と指摘しています。
 羽生教授は軽い糖尿病を抱える早期アルツハイマー病の患者に対して、「ピオグリタゾン」という経口の糖尿病の薬を二年間投与し、認知機能に及ぼす影響も調べました。すると糖尿病の薬なのに、投与された人は投与さ初なかった人に比べ、二年たった後も認知機能が保たれていました。
 今後、脳の神経細胞における糖の代謝異常を治すことが、アルツハイマー病の治療や予防につながるかもしれません。
 糖尿病の研究では長い間、肝臓やすい臓(脂肪や筋肉の細胞に注目が集まっていて、脳に与える影響はほとんど注目されませんでした。脳にもインスリンの受容体がありますが、どんな働きをしているか、よくわかりませんでした。2型の糖尿病を発症した人がみな、脳の認知機能を急激に悪くさせていくわけでもないので、あまり研究がなかったのです。
 ところがしっかり調べてみると、糖尿病の人はそうでない人より二倍もアルツハイマー病になりやすい。糖尿病は、アルツハイマー病の大きなリスクになっていることがわかりました。こうして二つの病気の関連性が、疫学的に明らかになってきたのです。

「ケトン体」を活用せよ
 人間の脳は、二種類のエネルギーソースを使うことができます。ひとつは、ここまで述べてきたグルコース。もうひとつは「ケトン体」です。グルコースを使い果たしたとき、体内の脂肪細胞を分解して作られるのがケトッ体。グルコースがあるときはグルコースを使い、なくなったときや使えないときに限って、自然にケトン体を使う仕組みになっています。
 脳が糖尿病と同じ状態のアルツハイマー病になると、グルコースを利用できません。しかしケトン体は利用できます。脳のエネルギー不足がアルツハイマー病の原因と考えると、ケトン体を与えることによって、神経細胞の活性が元に戻り、アルツハイマー病の症吠が改善される可能性があるわけです。
 しかも、ケトン体を使ったときのほうが、グルコースを使うより脳のパフォーマンスは高くなることがわかっています。アルツハイマー病だけでなく、神経変性疾患のことごとくに効果が出ています。
 実はこのケトン体を一番多く含み、摂取しやすいのがココナッツオイルです。
 ココナッツオイルというのは、中鎖の飽和脂肪酸です。脂肪には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。肉や乳製品に含まれるのが飽和脂肪酸で、主としてエネルギー源になります。一方、魚や植物油に入っているのが不飽和脂肪酸です。ココナッツオイルは植物由来ですが、なぜか飽和脂肪酸です。しかも中鎖の飽和脂肪酸というのは、吸収されやすく、すぐエネルギーに変わり、脂肪として蓄積されにくい性質をもっています。
 体内でケトン体を作るためには、グルコースをシャットアウトしなければなりませんが、ココナッツオイルを口から食べれば、外から簡単に補給できます。最近ではこのココナツオイルがアルツハイマー病の治療に効果があるという報告もあります。
 私は最近ますます、食事の重要性に注目すべきだと考えるようになりました。逆に言うと、食事を間違えていることによってアルツハイマー病になっている可能性も十分あります。脳にいいものをしっかり食べていれば、こうした病気にはならないはずです。

文芸春秋 2013年5月号
特集・医療と健康の常識を疑え

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アルツハイマー病に驚くべき改善効果
アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント
65歳以上の高齢者における認知症は15%、462万人  


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話題

2013年09月20日

ロート製薬の水素水「悠久の恵」

とうとう製薬会社まで、水素水を発売するようになりました。

「世界が注目する水素水」酸素は、細胞内のミトコンドリアがエネルギーをつくるモトになっていますが、同時に老化の原因である活性酸素もつくりだします。日本医科大学で加齢医学研究を行っている太田教授らは、活性酸素に関する研究を発展させ、2007年水素水に関する論文を発表しました。この論文は世界中の大学や専門機関から大きな注目を集めることとなり、水素水はさまざまな分野への活用が期待されるようになりました。現在も、日本各地の大学や研究所で水素水と健康に関する研究が進んでいます。

【豆知識】水素って何?
・水素は、活性酸素と結びついて無害な水になります。
・飲んでも数時間でカラダの外に抜ける、または水になって排出されるため、残留しません。
・腸内ガスなど人の体の中にも存在する物質です。
・すべての元素の中で最も小さく、ガラス・プラスチック
・人の体などほとんどの物質に浸透し、通り抜けます。
・水素を最も逃がしにくい物質はアルミです。

水素水「悠久の水」生産工場では、地下から汲み上げた屋久島縄文水を0.00022ミリフィルターで濾過し、高圧で水素を溶存。缶も濾過水で洗浄し、無菌状態のクリーンブースでボトリング。また風味や大腸菌群などの源水検査は毎日行い適切に品質管理されています。

ロート製薬の水素水「悠久の恵」
300ml 24本 5796円

美と健康を応援するロート製薬の通販サイト「ロートオンラインショップ」
http://www.shop.rohto.co.jp/suiso/

水素水の水素はペットボトルを通過して抜けてしまうので、ロート製薬の水素水「悠久の恵」はアルミ缶に入っています。さらにアルミ缶の特性を生かして、水素を加圧封入しています。

水素水は体内で30分ほどで消えてしまいますが、それでもさまざまな効果があります。
もし、30分以上も体内で水素を発生させ続けられたら、もっと効果が持続します。  


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話題

2013年09月18日

手作りヨーグルトで腸まで届く乳酸菌

一般的に、乳酸菌をクチから食べても、腸へ届くまでにはかなり消化で死滅してしまいます。
ヨーグルトに「生きて腸まで届くビヒィズス菌」とありますが、もちろん100%ではありません。

そこでヨーグルトそのままより、乳酸菌を食物に吸着させたら、より腸まで届きやすいのではないかと考えました。
用意したのは、市販のヨーグルトとドライフルーツです。

ドライフルーツをヨーグルトに混ぜて漬け込みます。

三日ほど漬けると、ドライフルーツが水分とともに乳酸菌を吸収します。
プリプリに戻ったドライフルーツを食べると、甘くて水分がはじけ出てきます。

漬け込んだドライフルーツを取り出して、よく水洗いします。
これで外側にあるヨーグルトの乳酸菌は流れ落ち、中にしみ込んだ乳酸菌だけが残ります。

透明な容器に、洗ったフルーツを入れ牛乳を注ぎます。

フルーツが底へ沈んでいます。

室温より温かいところへ置くと、フルーツに閉じ込められていた乳酸菌が牛乳を発酵させ始めます。
中には浮いてくるフルーツもあります。

6時間ほどすると、ヨーグルトのできあがり。

プルプルのフルーツは、残念ながら甘みはもうありません。
最初に漬け込んだときにおいしい成分はヨーグルトに染み出してしまいましたが、逆にヨーグルトの乳酸菌をフルーツの中に取り込みました。
その結果、よく洗い流したフルーツを牛乳に入れただけでヨーグルトが出来上がったのです。

つまり、「生きて腸まで届くビヒィズス菌」ヨーグルトを単体で食べるよりは、ドライフルーツをあらかじめ漬け込んで一緒に食べたほうが、乳酸菌が腸までしっかり届くといえます。ここでは、実験のために漬けたフルーツを取り出しましたが、普通は上から四番目の写真の状態で食べられます。

日本の漬物は、これと同じ事をしています。糠(ぬか)と野菜は、乳酸菌と食物繊維です。食物繊維にしみ込んだ乳酸菌が、しっかり腸まで届ける働きをしています。

これは現代版の家庭で手軽にできる漬物の発想です。もちろん生の果物を刻んで混ぜるのも良いでしょうが、ヨーグルトの乳酸菌を吸収しやすいドライフルーツの方が、手軽さからいってもオススメです。

翌日、便の状態もとても良くなりますが、写真の掲載は控えます。  


Posted by suiso at 11:27
話題

2013年09月12日

日本食文化の世界遺産化プロジェクト

農水省は、和食を世界遺産化するためユネスコへ提案しました。

日本食文化の世界遺産化プロジェクト
日本の食文化は、多様で豊富な旬の食材や食品、栄養バランスの取れた食事構成、食事と年中行事・人生儀礼との密接な結びつきなどといった特徴を持ち、諸外国からも高い評価を受けています。

これが無形文化遺産と認められることは世界の文化的多様性を豊かにすることともなり、非常に大きな意義を持ちます。このようなことから農水省は、平成24年3月にユネスコへ日本食文化の無形文化遺産登録の提案をしました。

結果は、ユネスコの検討・審査を経て、平成25年12月に可否が決定される予定です。
http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/

『すごい和食』小泉武夫・著
http://suiso.otemo-yan.net/e790228.html  


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ニュース

2013年09月07日

第9回 認知症サプリメント研究会

第9回 認知症サプリメント研究会
世話人: 代表世話人 田平 武

コメント
第9回 認知症サプリメント研究会の詳細が決定致しました。
下記詳細をご確認ください。

1)日時:平成25年9月7日(土)14:00~18:00
2)場所:AP品川 10階D会議室(品川駅高輪口 徒歩3分)
東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル
http://www.ap-shinagawa.com/


プログラム
開会の辞と新賛助会員自己紹介 田平武

演題発表(前半) 座長 東京医大八王子医療センター老年科 金谷潔

演題1:認知症・MCI・うつに対するPO/DLホスファチジルコリンの有用性
兵庫医科大学生理学講座生体情報部門 西崎知之

演題2:軽度認知障害(MCI)に対するエグノリジンSの介入効果について
東京トータルライフクリニック 長屋直樹

演題3:ヒューペルジンAを主成分とするサプリメント(ヒューペルミンE)の使用経過報告
順天堂大学大学院医学研究科 認知症診断・予防・治療学 田平武

演題発表(後半) 座長 順天堂大学大学院 医学研究科 加齢制御医学講座 白澤卓二

演題4:神経疾患におけるケトン体治療の機構
富永病院神経内科 柏谷嘉宏

演題5:アルツハイマー、及びレビー小体認知症患者の認知機能改善作用としてのTSH1サプリメント
(株)Medical Research Development (M.R.D.) 長谷川亨

演題6:軽度認知症とアルツハイマー病の血液バイオマーカーについて
筑波大学生命システム医学 内田和彦

備考: ※誠に申し訳ありませんが、医師資格をお持ちで無い方のお申込み及びご参加はお断りさせて頂きます。

※基本的に、医師資格をお持ちでない方からの入会希望は、承認致しません。予めご了解願います。
http://dscm.kenkyuukai.jp/event/event_detail.asp?id=9097  


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学術発表

2013年09月06日

消費者庁が食品表示法の説明会を開催

9月5日、消費者庁は本年6月に成立した食品表示法の説明会を東京・三田共用会議所で開催した。
食品表示法
現在、食品に関する表示は、食品衛生法、JAS法及び健康増進法でそれぞれ規定している。しかしそれぞれの法律で表示基準が統一されていないため、消費者が食品を選ぶ際にわかりやすい表示基準が求められていた。健康・栄養政策においても、栄養表示が健全な食生活の実現に向けて重要な役割を果たすことが期待されている。そこで関連する法律から食品表示を整理し、食品表示に関する規定を統合して消費者が安全かつ合理的に食品選択できるようにするため一元的な制度とした。
加工食品の包装容器に対して表示する内容は、食品の名称、アレルギー表示、保存の方法、消費期限、原材料、添加物、栄養成分の量及び熱量、原産地その他について食品関連事業者等が表示すべき事項が規定される。なお広告の表示については含まれない。
食品表示法は、2015年6月までに政令・内閣府施工令を定めて施行される。

食品表示一元化情報
http://www.caa.go.jp/foods/index18.html  


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ニュース

2013年08月27日

高齢化時代 始まる悲劇

高齢化時代 始まる悲劇
作家 曽野綾子

 安倍内閣は、一応順調にすべり出していると言われるが、私はただちに取りかからねぱならない、重大な課題が残されている、と思っている。
 原発問題もその一つだが、それよりある意味では、もっと確実に暗い未来が見えているからである。
 日本の人口が高齢化に向かっていることは既に警告されているが、団塊の世代(1947~49年生まれ)が、すでに一部は老齢に入りかけた。彼らが75歳以上になる2025年に高齢者人口は3625万人になる。一方総人口は減少するので高齢化率は上昇し、2035年の高齢化率は33.4%に達する。つまり3人に一人が高齢者になる。この高齢化率はさらに上昇し、2060年には39.9%になって、実に日本人の2.5人に一人は65歳以上の高齢者になる予想である。
 実を言うと、私はこうした統計をあまり信じていない。人生には想定外のことが起きるのが普通であって、人は人生で必ず何か思わぬ番狂わせに出逢う。
 しかし一応の原則を信用しないわけにもいかない。私自身は夫婦で3人の親と同居し、全員を自宅で見送った。しかし2.5人の成人で一人の高齢者をみることは、かなり困難なことである。
 数年前まで私は途上国のマンパワーを入れて、経済的行為の一環として日本の高齢者をみてもらえばいいと思っていた。しかし途上国の人口も、特にアジアにある国は減少しつつある。
 仮に日本が経済的繁栄を続けたとしても、そして十分な電力を確保し、介護の方途を機械化したとしても、世話をする人がなくなってしまうのが現実だ。
 私は恐ろしい社会現象の出現を、単に想像上の恐怖とは考えない。老人ホームの人々は、食事は与えられても、入浴や排泄の面倒をみる人がいなくなるだろう。町には棄民に近い孤独な高齢者が溢れ、道端に横たわり、死なないだけで生きているとはいえない状況で、彷徨い歩くようになるだろう。
 若者たちは老人の存在自体を悪と考えるか、あるいは自分たちの世代の発展を阻害するものとして敵視する。その結果個人的に高齢者を殺害するか、あるいは集団で老人ホームを襲撃したり、火を放って焼いたりするようになるかもしれない。
 一方で、老人は若い世代からますます自分の生が脅かされていると感じ、若い世代を憎み、自分たちがただ生き延びることだけを考えて、利己的な自衛に走るようになる。そこには一定の時期が来れば人は死ぬものだという人間らしい覚悟も哲学も、存在のかげを潜める。
 2035年は決して遠い先ではない。私にとって二十数年前から今までの年月は、ほんの数年のように感じられるほどだ。
 悲劇の開始まで時間的余裕はない。人に優しいという言葉を掲げ、長寿を目標とした社会構造には、大なたをふるわなければならない。安倍内閣は、この推測可能な悪夢に、ただちに手をうたなければ手遅れになる。
(その あやこ)
産経新聞 2013年8月25日


特養「要介護3」から 厚労省 入所基準を厳格化へ

 厚生労働省は25日、特別養護老人ホームの入所基準を厳しくする方針を固めた。入所できるのは原則として、手厚い介護が必要で自宅では負担が重い「要介護3」以上の高齢者からとする方向だ。要介護度の低い人は在宅へ、という流れを進め、制度維持のため給付費を抑制するのが狙い。介護保険法を改正、平成27年度からの実施を目指す。

 28日に再開する社会保障審議会の介護保険部会で議論を本格化させる。

 社会保障制度改革国民会議の報告書は、特養の入所者について「中重度者に重点化」と明記。改革の工程を示すプログラム法案の骨子でも、26年の通常国会に介護保険法改正案を提出し、27年度をめどに実施していくとした。

 厚労省は報告書を踏まえ、特養に入所できる高齢者を要介護3以上の中重度者とし、比較的軽度の要介護1、2の高齢者は新規入所を制限する。

 要介護1、2の高齢者が特養を利用する理由として「介護者不在、介護困難、住居問題」が大きいとする調査結果もある。このため厚労省は自宅がない要介護1、2の高齢者向けには空き家などを活用して住まいを確保、買い物や食事などの生活支援も合わせて行う仕組み作りを進める。

 厚労省によると、25年4月審査分の1人当たりの介護サービス費用は、在宅が約12万円に対し特養の利用者は約28万円。

 23年度の特養の新規入所者14万人中、要介護3~5が約12万人と9割近くで、要介護1、2は1万6千人だった。
産経新聞 2013年8月26日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130826/trd13082610450011-n1.htm  


Posted by suiso at 11:17
話題

2013年08月24日

水素水より持続力の長い水素サプリメント

水素水を飲むと、体内を循環して呼気から水素が出てきます。
その時間はわずか30分程度ですが、さまざまな効用が検証されています。


水素水のよさは即効性です。
水素の良さをすぐに体感できます。
いっぽうで水素サプリメントは、長時間にわたって水素が出ています。
167時間とは約7日間に相当します。


瞬間値で水素量が多いのと、長時間にわたり体内で水素が発生し続けているのでは、持続的な運動をしたときに違いが出てきます。
あるいは夜寝ている間に、30分ごとに起きて水素水を飲むのは不可能ですが、焼成サンゴカルシウムまたはフラナガンパウダーによる水素サプリメントは、寝ていても水素が体内に存在し続けます。

そして同じ水素サプリメントでも、カプセルとタブレットでは若干違いがあります。
カプセルは水素水に近い即効性がありますが、タブレットは粒が崩壊して水素を発生するのにタイムラグがあります。


そんなわけで、水素水で水素サプリメントを飲むのが理想です。  


Posted by suiso at 09:19
話題

2013年08月20日

カレーでボケ予防!カスペ!・間違いだらけの健康ジョーシキ

カスペ!・間違いだらけの健康ジョーシキ
2013年8月20日 19:00~20:54

これに関連して、カレーに含まれるターメリックの呼気水素への影響が報告されている(2006年、国立循環器センターと神戸女学院大学・名古屋大学)。カレー摂取と生体微量ガス成分の関連に関する調査の結果、「カレーに含まれるターメリックは呼気水素産生を亢進し,小腸通過時間を短縮させる」としている。
http://blog.goo.ne.jp/flanagan_suiso/e/0b9bc65608cbd495c9398fdb8987f868

カレー摂取と生体微量ガス成分の関連に関する調査
─カレーに含まれるターメリックの呼気水素への影響─

最近,分子状水素ガスは活性酸素種の中でも主にヒドロキシラジカル(hydroxyl radicals,・OH)を消去する作用をもつことがOhsawa らにより報告され,従来,不活性と考えられていた生体内分子状水素に新たな機能としての視点が加わった。この結果に相応するものとして,Kagaya らは若年女性では高齢者と比較し,ベースラインのみならず日本食摂食による呼気水素濃度の上昇反応の第1 相と第2 相が共に高くなることを報告している。これら
の報告は呼気水素として評価される生体内水素分子は生体にとって有利に働いている可能性を示唆している。水素吸入の抗酸化ストレス作用と同様に,腸内醗酵による水素も抗酸化ストレス作用を発揮しているものと推察できる。他方,ターメリックに含まれるクルクミンは水素原子供与体として抗酸化ストレス作用を発揮する。本研究で明らかにしたターメリックの呼気水素上昇作用は,これとは別の腸内細菌醗酵によるものであり,ターメリックの新たな抗酸化ストレス作用と考えられる。

結論
カレーに含まれるターメリックは呼気水素産生を亢進し,小腸通過時間を短縮させる。
http://www.urakamizaidan.or.jp/winner.files/vol16urakamif-04shimouchi.pdf

腰痛は寝て治す!ひざ下に枕で驚き解消
▽コラーゲンの食べ方で驚異の美肌!ザ・リリーズが体を張って判明
▽トイレを我慢すると早死にする?
▽カレーでボケ予防!

[キャスト]
【MC】 船越英一郎 西山喜久恵(フジテレビアナウンサー)
【スタジオゲスト】 柴田理恵 TKO 奈美悦子 錦野旦 松本伊代 安めぐみ
【医療スペシャリスト】 森田豊(医療ジャーナリスト、内科、医学博士) 池谷敏郎(内科・循環器専門医、医学博士) 伊藤まゆ(美容皮膚科、内科) 丁宗鐵(漢方医学者、医学博士) 神戸克明(整形外科、医学博士)
【VTR出演】 蛭子能収 佐々木健介 北斗晶 大場久美子 春香クリスティーン
【データルーム】 戸部洋子(フジテレビアナウンサー)  


Posted by suiso at 19:10
学術発表話題

2013年08月08日

"人類を救う"万能医療の素 奇跡の水素水

この夏始める体質改善新常識!
何ッ! 40代で寿命は決まる!?
驚異の健康革命
“人類を救う万能薬” 奇跡の水素水

カラダに活力を与え、現代病を治す。
またも日本人研究者が発見した"人類を救う"万能医療の素
奇跡の水素水
今、わかっていることの全情報

シミ、シワから脳梗塞にまで改善効果のある水素水。ノンフィクションライター・一志治夫氏と編集部が最新情報と今後の課題を総力レポート。

副作用がなく、万病に効く。
筆者も体験した神の水の効能

 二日酔いがなくなった、メタボが解消された、疲労しにくくなった、運動が楽になった-。いずれも、水素水を飲んで得られるとされる効果である。
 にわかには信じられないかもしれない。が、実は、私自身も数か月間、水素水を飲み続けて、二日酔いの軽減を実感している。しこたま飲んで帰った夜、300mlほどの水素水を飲んで寝ると、翌朝、驚くほど爽やかに目覚められるということを何回も経験しているのだ。
 最初のうちは、「まあ気のせいだろう、普通の水を飲んでもきっと同じはずだ。意識して水分をとろうとすることで、体内のアルコール分が薄まり楽になっているに違いない」と思っていた。が、そんな疑いを持ちつつも飲み続けていて、やはり水素水が効いていると思わざるを得なくなってくる。水素水が手元になく、代替の飲料を飲んだ時は、明らかに酒が残るのである。
 同じく数か月にわたって水素水を飲み続けている私の友人も同様のことを実感していた。彼はタバコも酒も嗜むが、水素水を飲み始めてからというもの、明らかに二日酔いが減り、ランニングなどの運動能力が上がったと感じられるというのである。現在は、年1回の人間ドックの結果を楽しみにしているという。肝機能をはじめ、何らかの数値の向上があるのではないかと期待しているのだ。

ミトコンドリア研究で水素の力を発見
 水素水とは、言うまでもなく、水に水素を溶解させたものである。ここで言う水素とは、水素ガスとして知られる分子状の水素(H2)である。
 ではなぜ、その水素水にはそれだけのパワーが秘められているのか。
 水素水の研究は、長らく行なわれてきたが、にわかに脚光を浴びだしたのは、21世紀を迎えてからのことである。
 そして2007年、日本医科大の太田成男教授が医学雑話『Nature Medicine』に「水素の生体への効果」に関する論文を発表したことで、一気に水素水は世の耳目を集め始めるのである。
 太田先生の専門は、分子細胞生物学。とりわけ、ほとんどの生物の細胞に含まれる小器官「ミトコンドリア」研究の第一人者としてつとに知られていた。
 太田先生が言う。
「ミトコンドリアから出る活性酸素を研究している過程で水素と出会ったんです。活性酸素というと、すべて悪玉のように考えて、全部消しちゃえばいいと考える人が多かったんですけど、実は、抗酸化サプリメントを多量にとっている人は、寿命が短いんです。活性酸素の害を減らすためには、抗酸化物質をとりすぎるとまずいんですね。その点を回避しながら、悪玉活性酸素「ヒドロキシルラジカル」の害をどうやってなくしたらいいかと研究をしている時に、それが水素であることがわかったんです」
 分子状の水素は、悪玉活性酸素と結合し、無害の水になってしまう。水素には細胞やDNAすら破壊する酸化力を持つ悪玉活性酸素を除去する力があったのだ。平たく言えば、「体についたサビを落としてくれる」のである。
 その後2012年までに、水素に関する論文が世界中で約250も発表され、人体に対して水素がどんな効果をもたらすかの研究が重ねられた。

副作用がなく、ガン、不妊治療にも期待。
抗炎症作用やアレルギーに効果ありとの研究結果も

 その結果、先の二日酔いや肉体疲労だけでなく、病気に対しても効果があるのではないか、とわかってきた。
 例えば、順天堂大学を中心にした医療チームは、パーキンソン病患者18名に対して、48週にわたって二重盲検試験(9名にただの水、9名に水素水1リットルを毎日与える)を行なった。パーキンソン病は、神経変性疾患のひとつで、根本的な治療方法は確立されていない。その結果、水素水を飲み続けた9例中6例で症状改善、進行抑制が見られたのである。
 あるいは、福岡県の原土井病院では、リウマチ患者に水素水を飲ませた結果、10人中8人に改善が見られたことを発表している。
 このほかにも、臨床試験で脳梗塞治療(静岡県の西島病院)、疲労予防効果(筑波大学)。ラットを使った動物実験で心臓障害の軽減(慶雁義塾大学)、歯周炎抑制効果(岡山大学)、認知機能低下抑制効果(日本医科大)などなど、次々と結果は表われている。
 「水素の効果というのは、当初考えていたよりたくさんあるということがわかってきたんです。最初に狙ったのは、抗酸化作用だったんですけど、抗炎症作用、アレルギーを防ぐ作用、代謝を活発にすることとか、想像していたよりいい面がずっとあった。パーキンソン病に関しては、今まで特効薬がなかったんですけど、1年間で改善効果が認められたわけですしね。
 それと、普通は、動物実験から人間を使った臨床試験にいくにはすごく時間がかかるんですが、お医者さんが水素の効用を信用してくれて早い時期から臨床試験に入ってくれたんですね」
 臨床試験は現在も広く続けられており、ED、不妊治療、ガン治療などでも効果が上げられるのではないか、と期待されている。
 もっとも、現在の研究では、それぞれの病状に対して水素水あるいは水素ガスがなぜこうした効果をもたらすのかがわかっていない。つまり、水素の何がどう改善に作用しているのかが科学的には証明されていないのである。
 ただし、副作用がない、ということはわかっている。
 「普通、血圧の高い人の数値を下げるクスリは、低い人の数値も下げてしまう。ところが、水素水は、高い人の数値は下げて、正常の人のは下げることがないんです。あるいは、インスリンをとりすぎれば低血糖になってしまう。ところが水素では、そうならずに効果を出せる。だから逆に、若い健常な人には水素水を与えてもあまり変化がないんです。正常な人は正常になりようがないから。過不足なく都合のいいように働きかけるのが水素のいいところなんです」(太田先生)
 太田先生もまた、いま、その水素の効用メカニズム、根本原理を追究しているところだ。

"ほんの微量"含有の「水素水」商品に注意
 現在、真剣に水素研究を続ける者たちを悩ましているのは、ニセ水素水の存在である。水素水市場がふくらむにつれて、インチキな水素水が跋扈し始めているのである。
 水素研究の第一人者である太田先生は困惑を隠せない。
 「水素が入ってますと謳っていても、わずかに10万分の1とか100万分の1のものもある。ということはほとんどゼロです。それでも、入っていると言い張る水素水がある。彼らの測定数値自体は間違っていないんだけど、効果が見込めない微量な水素しか入っていないのに、さもたくさん入っているかの如くに謳うんです。また、そんな水素水の宣伝に僕の名前や写真が勝手に使われていたりするから困っているんです。消費者庁も動いてはいるんですけどね、僕も(消費者が)個人的に問い合わせてくれれば答えますと言っているんだけど、全く知らない商品が次々といっぱい出てきていてね」
 太田先生が続ける。
 「微量しか入っていないということを知っててやっているわけですから完全に詐欺なんですが、そんなふうに私が発言すると、大学宛てにクレームがきたりする。やっぱり彼らにとっては死活問題ですからね。偽物を駆逐するのは難しい」
 効果なき商品が蔓延すれば、水素水全体がインチキだということにもなりかねない。
 間違いなく言えるのは、水素は、消えやすいということである。例えば「ペットボトルで売られているものには、水素水と銘打たれていても水素は含有されてない」と考えたほうがよい。水素の分子は細かく、たとえ、生産時に水素が入れられていたとしても、ブラスチックボトルから抜け出てしまうのである。アルミパックに入っているもののほうが確かだ。また、製造年月日も無視できない。時間をおけばおくほど、水素は抜けてしまうので、たとえ、アルミパックであっても、経年したものは効果が薄い。

水素水が健康と生活スタイルを変える
 水素水には副作用がないと書いたが、見方を変えれば、「ある」のかもしれない。実は、オリンピック選手のような一級のアスリートが飲みすぎると、「筋肉が楽になって力が出なくなっちゃう」(太田先生)というのだ、
 実際、何人かのオリンピック選手、プロ野球選手、ボクサー、力士らは水素水を飲んだあと、成績を落としてしまったという実例がある。
 トップスポーツ選手は、練習で筋肉をいじめ抜き、自らを追い込んで試合に臨む。しかし、水素水を飲むことによって、目標値を以前より楽に達成してしまい、結果、筋肉への刺激が減り、筋力が落ちてしまうのではないか、という仮説だ。
 ただ、逆に素人レベルのスポーツ愛好者であれば、効果的であるかもしれない。例えば、日曜日に草野球をやったあとに水素水を飲めば疲労回復は早くなり、翌朝が楽、なんてこともあり得るのだ。
 「いままで僕は副作用はありませんと言ってたけど、トップのスポーツ選手は考えて飲まないといけないし、がんばりがきいちゃうというタイプの人も、仕事をいくらやっても疲れないとなって、過労死したら大変だなと。そういう副作用はあるかもしれないですね」(太田先生)
 いずれにせよ、水素水は、今後ますます私たちの生活に溶け込んでくるのだろう。
 「水素というのはちゃんとしたクスリで、もっと信用して飲んでくれるようになるといいと思う。あとは、値段をだんだん安くしていくということですね。水だけでなく、いずれはお茶とか珈琲にも入れられるようになると思います」(太田先生)
 しかし、やはり、期待されるのは、前述のとおり医療分野においての活用だ。
 太田先生は言う。
「今、水素水じゃなくて、水素ガスをクスリにしようと思っているんです。例えば、心筋梗塞になった、心肺停止状態になったという緊急時に水素ガスを吸わせる。水素ガスや水素水の普及は、大きく見れば、医療費の軽減にもつながると僕は期待しているんです」
 「水素水の奇跡」は、決して大袈裟な話ではないのである。

DIME 2013年 9月号
2013年7月16日(火)発売
定価:680円(税込)  


Posted by suiso at 08:08
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2013年08月04日

65歳以上の高齢者における認知症は15%、462万人

認知症とはどういうものか?

認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。

認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。

続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
出典:認知症サポーター養成講座標準教材(特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成)

高齢になるほど高い認知症出現率
高齢になるほど高い認知症出現率
大塚俊男「日本における痴呆性老人数の将来推計」日精協誌 20巻8号:65-69, 2001年8月

認知症高齢者の現状(平成22年) - 厚生労働省

認知症有病率:65歳以上の高齢者における認知症は15%、462万人

研究目的
65歳以上の高齢者について「専門医による医学的判定」に基づき、全国規模での認知症有病率および有病者数、認知症前駆状態である軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment,以下MCI)の推定を試みる。同時に認知症者における介護保険によるサービスの利用実態を明らかにする。

研究方法
平成22年度に全国の各地域で疫学調査の結果に鑑み、高齢者人口の少なさに注目して、つくば市、福岡県久山町、大牟田市の中心部で調査した。いずれの地域でも無作為抽出により調査対象を選び、平成23年10月以降に、今日の世界的な認知症診断基準に則った評価と診察を行い、これに基づいて認知機能レベルを判定した。3段階からなる調査のうち、第1段階は事前調査員の家庭訪問による家族への聞き取りと、自宅または会場での調査員による対象者本人への面接調査である。第2段階は医師の面接調査、第3段階はMRI撮像と血液検査等である。用いるテストは今日の世界的スタンダード(Alzheimer Disease Neuroimaging Initiative: ADNIで用いられているテスト、また 精神状態短時間検査-日本版Mini Mental State Exam-Japanese : MMSE-J)で統一した。

結果と考察
今回の3地区の結果は前回の調査と基本的に同じ傾向を示した。すなわち都鄙によらず人口ピラミッドを補正したとき、認知症有病率は15%と推定された。この数値は、従来わが国で推定されてきた認知症の有病率10%程度に比べて高値である。その背景については、高齢者人口とくに後期高齢者人口の伸びと、全地域で統一された調査方法を用いる、自宅不在者も入院・入所先にて調査する、介護保険情報を活用する、といった取り組みによる診断率の向上があると考えられた。

結論
全国の65歳以上の高齢者における認知症有病率は15%と推定され、推定有病者数は平成22年時点で約439万人、平成24年時点で462万人と算出された。従来予想よりも多いが、そこには急激な高齢者人口の増加、平均寿命の伸びと診断方法の相違が寄与していると思われる。

【出典】厚生労働科学研究成果データベース
「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」
研究代表:朝田 隆(筑波大学 医学医療系臨床医学域)   


Posted by suiso at 21:57
学術発表

2013年07月25日

健食の機能性表示制度、導入決定 米国の表示制度を改良

政府は健康食品の機能性表示導入を決めた。企業責任に基づく新表示制度が2014年度にも示される。健食の規制緩和については、厚労省時代から再三にわたる検討を繰り返してきたが、結論はいつも「健康食品はカヤの外」。健康食品を吸い上げることを目指した「条件付き特保」に至っては、数年の運用でたったの1件しか許可されていない。こうした状況を打破したのは、政権交代によって復活した「規制改革会議」だ。4ヵ月という短い期間で、健康食品の抜本的な表示規制緩和に道筋をつけた。これを受けて行政サイドは、米国の制度を参考に、企業責任によって機能性表示を認める新制度の設計に入る。折しも来年は、1994年の米国「DSHEA」施行から20年。周回遅れながら、日本の健食新制度はようやく実現へ歩み出す。「何でも表示できる」と先走るのは禁物だが、“ヨーイドン”に備えたシミュレーションは必要がある。

■規制改革会議が台風の目に
昨年末に発足した安倍新政権は、2013年に入り、景気回復に向けた施策を次々と打ち出した。1 月11日に、日本経済再生に向けた緊急経済対策を閣議決定。農林水産省の「機能性を持つ農林水産物・食品開発プロジェクト」が取り上げられるなど、政権交代に伴う期待感は健康食品産業でも膨らみつつあった。そして上半期における“台風の目”となった「規制改革会議」が初会合を開いたのが1月24日。この時はまだ、健康食品の表示については取り上げられていなかった。こうした状況下で、消費者委員会が『健康食品』の表示等の在り方に関する建議を取りまとめたのが1月29日。建議事項は、表示・広告の適正化に向けた取組強化や、機能性表示に関する検討など。表示規制緩和については、「栄養機能食品の拡充の検討」にとどまり、業界内では「そんなもんだろう」と、もとより期待していない声が聞かれた。このあきらめムードが吹き飛んだのが、規制改革会議が2 月15日に開いた第2回会合である。「一般健康食品の機能性表示の容認」という検討項目が示された。

規制改革会議は首相の諮問機関で、安倍首相が「成長戦略の一丁目一番地」と位置付けた規制改革に関する議論を行うために設置。岩盤のような規制を改革するとの強い意志のもと、エネルギー・環境、健康・医療、雇用、創業などの分野に大胆に切り込んだ。要望は、国民や経済界から寄せられたものを整理した。「一般健康食品の機能性表示の容認」を提言したのは、大阪大学大学院医学系研究科教授の森下竜一氏。機能性表示の導入によって、国民の健康改善にとどまらず、産業振興や雇用創出が期待できると主張した。そして健食の機能性表示容認は、優先検討事項とすることが決まった。その後ワーキンググループでの検討にうつり、健康食品産業協議会や日本健康・栄養食品協会、日本通信販売協会などからヒアリングした。「現行制度は妥当」と主張する消費者庁との綱引きの結果、軍配は規制改革会議に。6月5日、ついに答申がまとまり、「一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備」が盛り込まれた。

この間の折衝で注目すべき点がもうひとつある。この件では厚生労働省からもヒアリングを実施。健康食品を食品衛生法で定義づけることには抵抗したが、特保のように健康増進法などで別途定義することに「異論はない」と理解を示した。さらに、安全性への配慮が必要と前置きした上で、「健康増進法等による仕組みにおいて機能性表示を認めることについて異論はない」と回答した。厚労省の所管法に立ち入ってこなければ、表示の部分は消費者庁に任せるとの立場を示唆した。健康食品を「いわゆる」付きで呼び、その存在をなかなか認めなかった厚労省のこの回答に、業界はどよめいた。背景には、医薬品ネット販売を規制する省令を「無効」とする最高裁判決が影響したとの見方も。

規制改革会議の答申を受けて政府は6月14日、「日本再興戦略」「規制改革実施計画」を閣議決定。「いわゆる健康食品をはじめとする保健機能を有する成分を含む加工食品及び農林水産物の機能性表示の容認」について、2014年度に結論・措置することが正式に決まった。新制度設計に当たっては、「企業等が自らその科学的根拠を評価した上でその旨及び機能を表示できる米国のダイエタリーサプリメントの表示制度を参考にしつつ、安全性の確保も含めた運用が可能な仕組みとすることを念頭に行う」ことを付け加えた。ここに至って、健康食品表示の規制緩和は国の方針として決定した。

健康産業新聞1489号(2013.7.3)より一部抜粋


■規制改革に関する答申~経済再生への突破口~
平成25 年6月5日
規制改革会議

③一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備
国民の健康に長生きしたいとの意識の高まりから、健康食品の市場規模は約1兆8千億円にも達すると言われている。しかしながら、我が国においては、いわゆる健康食品を始め、保健機能食品(特定保健用食品、栄養機能食品)以外の食品は、一定以上の機能性成分を含むことが科学的に確認された農林水産物も含め、その容器包装に健康の保持増進の効果等を表示することは認められていない。このため、国民が自ら選択してそうした機能のある食品を購入しようとしても、自分に合った製品を選ぶための情報を得られないのが現状である。
また、特定保健用食品は、許可を受けるための手続の負担(費用、期間等)が大きく中小企業には活用しにくいことなど、課題が多く、栄養機能食品は対象成分が限られていることから、現行制度の改善だけで消費者のニーズに十分対応することは難しい。このような観点から、国民のセルフメディケーションに資する食品の表示制度が必要である。
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/committee/130605/item3.pdf


■消費者基本計画 閣議決定
平成22年3月30日
平成25年6月28日一部改定
6.いわゆる健康食品の表示等(施策番号:76、76-2、77関係)【消費者庁、厚生労働省、農林水産省】
消費者が正しい情報に基づき適切にいわゆる健康食品の利用の要否や適否を判断できる環境整備を行うため、いわゆる健康食品に関する表示・広告の適正化に向けた取組の強化、安全性に関する取組の推進、機能性の表示に関する検討、及び特性等に関する消費者理解の促進等を図ります。

(1)
・食品表示に関する景品表示法と健康増進法の一元的な法執行体制の構築
・いわゆる健康食品の表示に関する景品表示法と健康増進法の観点からの「留意事項(法解釈の指針)」の取りまとめ

(2)
・栄養機能食品制度において新たな栄養成分を追加することや、特定保健用食品制度における審査の基準や手続の明確化について検討

(3)
・いわゆる健康食品の過剰摂取や要配慮者の摂取等、消費者の正しい理解のための情報提供に努めるとともに、いわゆる健康食品に起因する消費者事故への対応を推進

(4)
・いわゆる健康食品による健康被害情報の収集・解析手法の研究・健康被害防止に関し、必要に応じ、所要の措置の実施
・いわゆる健康食品の安全性確保に関する取組の実施

(5)
・いわゆる健康食品等の加工食品及び農林水産物に関し、企業等の責任において科学的根拠のもとに機能性を表示できる新たな方策について、国ではなく企業等が自らその科学的根拠を評価した上でその旨及び機能を表示できる米国のダイエタリーサプリメントの表示制度を参考にしつつ、安全性の確保も含めた運用が可能な仕組みとすることを念頭に検討

76.消費者庁による「健康食品の表示に関する検討会」の論点整理及び消費者委員会による「『健康食品』の表示等の在り方に関する建議」を踏まえ、食品表示に関する景品表示法と健康増進法の一元的な法執行を推進するとともに、いわゆる健康食品に関する「留意事項(法解釈の指針)」を取りまとめ、その周知徹底により表示・広告の適正化を図ります。また、特定保健用食品の審査基準の明確化や栄養機能食品の対象成分の拡充の検討等、所要の措置を講じます。

76-2.いわゆる健康食品等の加工食品及び農林水産物に関し、企業等の責任において科学的根拠のもとに機能性を表示できる新たな方策について、国ではなく企業等が自らその科学的根拠を評価した上でその旨及び機能を表示できる米国のダイエタリーサプリメントの表示制度を参考にしつつ、安全性の確保も含めた運用が可能な仕組みとすることを念頭に検討します。

77.いわゆる健康食品に関する消費者の理解の促進を図るため、いわゆる健康食品に関して正しい情報を提供できる体制の整備を図ります。
http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/130628_kihon.pdf


■規制改革実施計画
平成25年6月14日
閣議決定

③一般健康食品の機能性表示を可能とする仕組みの整備

12.いわゆる健康食品をはじめとする保健機能を有する成分を含む加工食品及び農林水産物の機能性表示の容認
特定保健用食品、栄養機能食品以外のいわゆる健康食品をはじめとする保健機能を有する成分を含む加工食品及び農林水産物について、機能性の表示を容認する新たな方策をそれぞれ検討し、結論を得る。なお、その具体的な方策については、民間が有しているノウハウを活用する観点から、その食品の機能性について、国ではなく企業等が自らその科学的根拠を評価した上でその旨及び機能を表示できる米国のダイエタリーサプリメントの表示制度を参考にし、企業等の責任において科学的根拠のもとに機能性を表示できるものとし、かつ、一定のルールの下で加工食品及び農林水産物それぞれについて、安全性の確保(生産、製造及び品質の管理、健康被害情報の収集)も含めた運用が可能な仕組みとすることを念頭に検討を行う。

13.特定保健用食品制度におけるサプリメント等の形状規制の廃止の周知徹底
現行の特定保健用食品制度において、錠剤、カプセル等形状の食品(サプリメントを含む。)を認めることを改めて明確にするとともに、指導等の内容に齟齬がないよう各都道府県、各保健所設置市、各特別区の衛生主管部(局)に対して周知徹底を図る。

14.食品表示に関する指導上、無承認無許可医薬品の指導取締りの対象としない明らかに食品と認識される物の範囲の周知徹底
食品表示に関する指導において、薬事法における「無承認無許可医薬品の指導取締り」の対象としない「明らかに食品と認識される物」の範囲を運用上も明確にするため、厚生労働省は、その範囲について周知徹底する。併せて食品表示に関する規制における虚偽誇大な表示等に該当するものの指導の際に、薬事法における指導取締りとの齟齬がないよう、消費者庁は、各都道府県、各保健所設置市、各特別区の衛生主管部(局)に上記の「明らかに食品と認識される物」の範囲及び虚偽誇大な表示等に該当するものの指導の根拠等について周知徹底する。

15.消費者にわかりやすい表示への見直し
特定保健用食品や栄養機能食品においても、適切な摂取を促すとともに、消費者の選択に資する分かりやすい表示について検討の上、早期に見直しを図る。併せて、表示を行う事業者等が、表示に関するルール(広告等との違いを含む。)を的確に理解でき、適切な表示(及び広告等)がなされるよう、現在、法・制度ごとにあるガイドラインやパンフレット等を、医薬品との判別も含めて、食品表示全般に係るものとして一本化する。

16.特定保健用食品の許可申請手続きの合理化、迅速化
特定保健用食品の許可申請手続きについて、有効性及び安全性の確認を前提として、審査工程の見直しを行うことで審査の合理化、迅速化を図り、申請企業の負担を軽減する。これに当たり、これまで申請されたものの許可に至らなかった件数(申請者が取り下げたケースも含む。)や、手続きの負担(費用、期間等)がその要因と考えられる事例等を把握し、改善点を明確にし、審査内容、手続きの透明化も含め、見直しに至るまでの具体的な工程表を策定・公表する。

17.栄養機能食品の対象拡大
栄養表示基準や食事摂取基準との整合を図るとともに、海外の事例も参考に、栄養機能を表示できる対象成分を拡大する。

出典:規制改革実施計画 平成25年6月14日 閣議決定


参考:「健康食品」の表示等の在り方に関する調査報告  


Posted by suiso at 11:12
話題

2013年07月18日

米国民の寿命は延びたが、健康度は低下=ワシントン大学

2013年 7月 11日 12:43 JST.
米国民の寿命は延びたが、健康度は低下=ワシントン大学調査
By RON WINSLOW

 米国民の寿命は20年前に比べると延びたが、健康度の国際比較では順位が下がっていることが、このほど発表された報告書で明らかになった。これは、米国民を対象とした健康度の分析としては15年余りぶりの大規模な調査。

 シアトルのワシントン大学健康指標評価研究所(IHME)のクリストファー・マレー所長が中心となって行った調査結果で、米国医師会雑誌(JAMA)の電子版に10日掲載された。

 それによると、年齢調整をかけた死亡率は多くの病気について低下している。ただ、糖尿病や腎臓病など肥満関連の病気や、アルツハイマー病など神経疾患による死亡率は上昇している。また、高齢化を受けて病気や障害を抱えて生存する年数は増えている。マレー所長は「米国民の寿命は延びているが、必ずしも健康とは限らない」と述べる。

 米医学研究所(IOM)のハーベイ・V・ファインバーグ所長は、同報告書に添付された論説で、「米国民の健康は徐々に改善しているが、他の多くの先進国に比べるとそのペースは遅い」と指摘し、平均寿命や生活の質などの国際比較では経済開発協力機構(OECD)加盟34カ国の中で米国の順位は低下していることを明らかにした。

 調査によると、米国の平均寿命は、2010年には78.2歳となり、1980年の75.2歳から上昇した。しかしOECD諸国の中では27位と、20年前の20位から低下している。また、短期、長期のいずれの病気にもかからずに健康を維持している健康寿命は68.1歳で、平均寿命との差は10.1歳。1990年には9.4歳だったから、生活の質の低下を意味する健康寿命と平均寿命の差は拡大している。米国民の健康寿命の国際順位は、20年前の14位から26位に低下した。  


Posted by suiso at 10:58
ニュース学術発表

2013年07月13日

【降圧剤データ操作】「飲み続けていいのか」

【降圧剤データ操作】「飲み続けていいのか」 不安の患者に臨床現場は怒り
2013.7.13 01:07

 製薬会社「ノバルティスファーマ」(東京)が販売する高血圧治療の降圧剤「ディオバン」(一般名・バルサルタン)の臨床研究で不正なデータ操作があったとした京都府立医大の調査結果を受け、田村憲久厚生労働相は12日、私的諮問機関として臨床研究の不正防止策を検討する委員会を近く設置することを決めた。日本の臨床研究の信頼性を揺るがす今回の事態。進展次第では、医療技術を世界に売り出そうとしている日本の成長戦略にも大きな影を落としそうだ。



独自調査に限界
 高血圧症の患者は血管を流れる血液の圧力が高くなることで血管が傷み、脳卒中や心筋梗塞などの虚血性心疾患になりやすい。厚労省によると、国内の高血圧症の推定患者数は平成23年で約900万人。心臓病と脳卒中は日本人の死因の上位を占めている。

 ディオバンは約100カ国で承認され、ピーク時には世界で6千億円以上の売り上げを記録するなど世界でも一般的な降圧剤。京都府立医大の松原弘明元教授(56)の患者3千人を対象にした臨床研究の論文は、ディオバンが降圧効果だけでなく、他の薬に比べ脳卒中や虚血性心疾患を45%減らせる効果がある-という画期的な内容だった。

 しかし府立医大の調査結果は患者の期待を裏切るものだった。問題の柱は、ノ社の社員(当時)が臨床研究のデータを分析した▽ディオバンが有利となる不正なデータ操作が行われた-というもの。論文には分析担当として、ノ社元社員が大阪市立大非常勤講師の肩書で掲載されたが、ノ社の所属は隠されていた。

 日本循環器学会は12日、「臨床研究の信頼性を揺るがす事態で、深く憂慮せざるを得ない」と批判する見解を公表。研究を実施した府立医大とノ社に詳しい調査と再発防止を求めた。

 ただ、実態解明の鍵を握る元社員は今年5月にノ社を退社、府立医大や大阪市立大の事情聴取は拒否しており、独自調査には限界がある。

成長戦略に影も
 政府も危機感を抱く。田村厚労相は12日、「革新的な医療技術の実用化を進める中、取り組みの前提となる臨床研究でこのような問題が起こったことは大変遺憾」との談話を発表。再発防止に本格的に乗り出す姿勢を示した。

 医薬品の開発は安倍晋三首相の成長戦略に盛り込まれた重要な柱の一つ。政府が6月に閣議決定した「日本再興戦略」では、革新的な医薬品や医療技術を世界に先駆け実用化し、世界初承認を目指すとされた。

 「不正の影響は大きい。日本での研究は費用はかかるが質は高いというのが世界での評判。しかし、今回の一件は日本の信頼を一気におとしめかねない」。厚労省の担当者はそう嘆く。

 厚労省は、文部科学省と進めている、臨床研究を実施する際の倫理指針の見直し作業の中でもデータ操作問題を検討。臨床研究データの質をどう保証するか、さらに議論を続ける。

残り4大学も…
 府立医大と同様の研究を行っていた4大学は、対応に追われている。

 英医学誌に掲載された論文で問題を指摘された東京慈恵医大は調査委員会で調査しており、「まとまり次第報告する」という。滋賀医科大も5月末に調査を開始。論文にノ社の元社員と思われる名前が大阪市立大の肩書で記載されているといい、「恣意(しい)的なデータ操作が確認されれば研究に関わった教授や大学の威信に関わる問題。詳細を調査する必要がある」とした。

 「これまでの調査では執筆者に元社員は確認されなかったが、論文作成の過程で関与した可能性も残る」というのは名古屋大。千葉大は「調査中で詳細は答えられない」としている。

 臨床現場からも憤りの声があがる。東京都千代田区のクリニック「四谷メディカルキューブ」で高血圧の患者などを診療する加藤辰也副院長(61)は「患者から『飲み続けていいのか』という問い合わせが来ている。降圧効果は確かだが、この状態だと今後は『薬を変えて』という声も出るだろう」と指摘した。

【用語解説】ディオバン
 せきなどの副作用が少ないとされる降圧剤「アンジオテンシンII受容体拮抗(きっこう)薬(ARB)」の一つ。体内物質「アンジオテンシンII」を抑えて血管を広げ、水分や電解質を調整し、血圧を下げる。国内ではノバルティスファーマが販売し、平成24年には1083億円を売り上げた。  

Posted by suiso at 10:42
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