アルツハイマー病に驚くべき改善効果
従来、アルツハイマー病は高齢になるにつれ脳の神経細胞が急激に無くなっていく病気で、死んだ細胞を戻す治療は難しいとされてきました。
アルツハイマー病の原因
~アミロイド理論からホモシステイン酸理論へ~
2000年以降、アルツハイマー病の原因は、老人の脳神経に異常なアミロイドベータ蛋白が溜まるためと考えられていました。これに対して医学博士 長谷川教授は、老人の栄養障害や肝臓や腎臓機能の低下に伴い、過剰になった血中ホモシステイン酸が脳神経へ入り、アミロイドβ蛋白を誘導、蓄積する悪玉アミノ酸に変身して脳神経細胞を損傷することを解明しました。
これを証明するために、長谷川教授はアルツハイマー型やレビー小体型認知症の患者に「水素ブレインフード」を1~2ヵ月間投与した結果、驚くべき改善効果が得られ、2013年6月にアメリカ認知症学会で発表したので、その臨床研究データの一部を紹介します。
1. 対象患者と1日飲用量
臨床成績
アルツハイマー型6例、レビー小体型2例に対して水素ブレインフード1日9個を飲用させました。比較対照患者としてアルツハイマー型5例にプラセボ(偽物)を飲用させました。性別は男性2例、女性11例、平均年齢は、85.5±7.7歳です。
2. 血中ホモシステイン酸値に及ぼす水素ブレインフードの影響
水素ブレインフードを1ヵ月間、飲用させた前後における血中ホモシステイン酸は、全例とも減少しました(図1)。
図1.血中ホモシステイン酸値に及ぼす水素ブレインフードの影響
*患者番号に○をした例は、レビー小体型認知症患者です。
3. 認知改善効果-MMSEスコアに及ぼす水素ブレインフードの影響
簡便に認知機能や記憶力を測定できる認知機能検査が、MMSEスコアです。
27~30点・・・正常値
22~26点・・・軽度認知障害の疑いがある
21点以下・・・認知症などの認知障害がある可能性が高い
と判定されます。
健常者が21点以下を取ることはきわめてまれであるとされています。
水素ブレインフードを飲用した8例では、わずか1ヵ月後に認知機能が改善しました。一方、プラセボを飲用した5例の患者のMMSEスコアは、前後不変のままでした(図2)。
図2.MMSEスコアに及ぼす水素ブレインフードの影響
*患者番号に○をした例は、レビー小体型認知症患者です。
監修:医学博士 長谷川亨教授
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