G8サミットで初めて認知症がテーマに

suiso

2013年10月29日 15:14

2013年12月11日にロンドンで開催されるG8のハイレベル・サミットで、認知症が取り上げられる。イギリス政府は、「認知症」サミットを初めて開催することにより、認知症に対するグローバルな取り組みを進め、意欲的な国際協調と効果的な対応の実現を目指すと発表している。

英国だけでも、患者数は2020年末までに約100万人に達することが予想され、政府は既に、2011年にキャメロン首相がスタートさせたイニシアティブである「Dementia Challenge(認知症への挑戦)」を通して行動を起こすべく、国家プログラムを開始しました。

世界では現在、3560万人が認知症患者であると言われている。世界の人口高齢化が進む中、WHOによれば、20年毎に、患者数は約2倍に増加し、2030年には6570万人、2050年には1万1540万人に達することが予測される。患者数の増加については、その大部分が途上国においてであり、世界全体の患者数に占める割合は、現在の58%から2050年には71%に上昇する見込みだ。

サミットでは、加盟国の保健大臣を招待し、世界的な取り組みに大きな弾みをつけたいと考えている。各国の政策を如何に協調させ、認知症に対する効果的、且つ、国際的な解決方法を形成できるかを協議する。これには、認知症の進行を遅らせるための効果的な治療法や対処法を探し出す試みも含まれる。
そのために、OECD、世界保健機関(WHO)、産業界、国の研究機関、主要なオピニオン・リーダー、研究者、医師の専門知識や経験を活用する。

英国のジェレミー・ハント保健相は次のように述べた。
「世界では、認知症の新規患者が4秒に1人生まれており、2020年までに患者数は約7000万人に達する見込みです。

認知症には、長期的な医療の他、社会的なサポートが求められ、多額の費用が必要となります。認知症にかかるグローバルなコストについては、現在、西ヨーロッパや北米など、医療面でも先進国と言える国々が、その70%を負担していますが、患者の約60%が途上国で暮らしています。患者数の増加や高齢化に伴い、医療などのサービスや予算面のプレッシャーが増すことは必至です。」

イギリス政府のプレスリリース
https://www.gov.uk/government/news/uk-to-host-g8-dementia-summit.ja

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