「水素水」効能うたう業者に改善要望 国民生活センター
国民生活センターは15日、市販の水素水について表示値が適切なものか測定結果を公表するとともに、表示の改善を事業者に要望した。
水素水は、アルミパウチやアルミボトル等に入れて販売されているものや、水素水生成器により作るものなどがある。水素分子は1気圧、室温の条件下で水中に最大0.8mmol/L(1.6 mg/L(≒ppm))溶存する。容器入り水素水10銘柄についての測定値は、表示と一致するものが3銘柄、開封時に0.8mg/L(≒ppm)以上が溶存していたものは4銘柄あった。それ以外は表示以下、あるいは水素水と呼べるほど溶存していないものだった。
■表示と一致するもの
ナノ水素水 キヨラビ
水素たっぷりの おいしい水
水素水H2
■開封時に水素が0.8ppm以上あるもの
ナノ水素水 キヨラビ
高濃度ナノ水素水 スパシア
活・活 水素
水素たっぷりの おいしい水
1. ナノ水素水 キヨラビ(株式会社KIYORAきくち)
2. 高濃度ナノ水素水 スパシア(株式会社スパシア)
3. 活・活 水素(セブンハーツ株式会社)
4. ハイドリック アクア(ハイドリックウォーター株 式会社)
5. 水素たっぷりの おいしい水(株式会社メロディアン ハーモニーファイン)
6. ナノバブル水素水(ルーシッド株式会社)
7. 水素水H2(株式会社伊藤園)
8. カラダの中から キレイに水素水(株式会社中京医薬品)
9. 逃げない水素水36(奥長良川名水株式会社)
10. 日田天領水(株式会社日田天領水)
国民生活センターの発表資料(PDF:33ページ)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20161215_2.pdf
「水素水」効能うたう業者に改善要望 国民生活センター
2016年12月15日 朝日新聞
水素が高濃度に含まれているなどとして販売されている「水素水」やその生成器の一部商品について、国民生活センターは15日、商品パッケージや広告で健康効果をうたうものがあり、健康増進法や景品表示法などに抵触する恐れがあるとして、業者に文言の改善を要望したと発表した。
同センターは、特に多く流通している水素水10商品と生成器9商品について、パッケージの表示やホームページの商品説明、パンフレットなどを調査。「悪玉活性酸素を無害化する」など、体に効能があると受け取れる表現が計12商品に見つかったという。
これまで水素水で、効能を表示できる特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品として許可、届け出されたものはない。
http://www.asahi.com/articles/ASJDH5Q6PJDHUCLV00N.html
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