水素含有量日本一 石川県加賀市・山中温泉

suiso

2013年12月18日 10:24

中日スポーツ 2013年12月17日
水素含有量日本一
石川県加賀市・山中温泉

松尾芭蕉が愛した名湯、石川県加賀市の山中温泉は、水素の含有量が日本一で、老化防止に効能があるのが分かったという。

1300年の歴史誇る「菊の湯」
山中温泉観光協会によると、水素が多いと分かったのは昨春、金沢大学の廣瀬幸雄名誉教授の調査。温泉1リットル中の水素量604ppbあった。よく分からない数値だが水素量が多いとされる秋田県の玉川温泉の70ppb、鳥取県の三朝(みささ)温泉33ppbなどと比べるとずばぬけて高いという。水道水は0.02ppbだ。
水素は老化やガン、肥満など生活習慣病を引き起こす活性酸素を取り除く作用のあることが分かっている。温泉法で定義される温泉成分に水素量は該当しないが、入浴・飲用による効果が注目されている。
泉質はカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉。女湯前の広場に無料の足湯、男湯の前には飲泉湯、温泉卵づくりもできる。備え付けのヒシャクで飲んだ。無味無臭。湯は24時間出っぱなし。手で触ると熱い(泉源48.2度)。
ペットボトルを手に湯を入れに来た年配の男性と雑談。年齢を聞くと78歳。肌にハリがあって白い。「毎日、くみに来てお茶やコーヒーにして飲んでる。家の風呂は入らず、毎日、菊の湯だ。おかげで風邪をひいたことがない」。料理人もくみに来た。釜飯に使うと言う。「ご飯が光るよ」
出会った人はお年寄りが多かった。でも皆、肌つやがよくて元気だった。市制情報を見ると、人口7万1540人中、80歳以上のお年寄りは6386人(10月1日現在)、最高齢は105歳。温泉の霊験あらたか、のようだ。

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