糖類摂取による血糖値の急激な変化は健康に良くない
砂糖は体に吸収されやすい糖質のため、血糖値が一気に上がる。急速に血糖値が上がると、体はそれを下げるために膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンを出すが、今度は血糖値が下がりすぎてしまう。本来血糖値はゆっくり上がってゆっくり下がるようになっているが、缶コーヒーに含まれる砂糖によって一気に上がって一気に下がるという、不安定極まりない状態に陥ってしまう。
『成功する人は缶コーヒーを飲まない』姫野友美・著
これは缶コーヒーに限りません。ほとんどのエナジードリンクまたはスポーツドリンクや栄養ドリンクも同じです。製品のラベルに原材料が重量の多い順に記載されていますが、最初に来るのが糖類です。
いかにも元気が出そうなエナジードリンクは、ビタミン類も含まれていますが、それ以上に糖類の成分量が多いのが問題です。本のタイトルは『成功する人はエナジードリンクを飲まない』とするのが正しいのですが、さすがにメーカーからの風辺りが強くなるので敬遠したのかも知れません。
健康食品の機能性表示について、食品の新たな機能性表示制度に関する検討会報告書が消費者庁から公表されていますが、この中でも糖類を含むものについては、機能性表示の対象外にしています。「ビール等のアルコール含有飲料や、ナトリウム・糖分等を過剰に摂取させることとなる食品は、一定の機能が認められたとしても、摂取による健康への悪影響を否定できないため、対象としないことが適当である」と、ただし書きがあります。糖類に限らず、塩分もとりすぎは良くありません。
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食品の新たな機能性表示制度に関する検討会報告書より
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野菜から食べて生活習慣病予防
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