国民の健康と日本の健康 そして日本の医療と介護は?
国民の健康と日本の健康 そして日本の医療と介護は?
弁護士・経営学修士・タレント ケント・ギルバート 氏
健康は命の問題で、医者が治してくれるのではない。日本の問題は、国民皆保険制度に守られ、健康に対する自己管理意識が少ないことだ。早期発見、早期治療はウソ。発見した時では遅い。治療には費用がかかるし、後遺症が残る場合もある。出来れば最初から病気しないほうが良い。延命は、時として本人の苦しみを先延ばしにすることもある。
一部の大学以外、日本の医学は病気を治す方法を教えるが、病気にならない方法は教えない。予防医療のために保険が使えない制度上の問題もある。
日本では食生活が昔と極端に変わって、繊維質・ビタミンが不足している。栄養表示で脂肪分ゼロでも、カロリーが高いと栄養バランスが悪い。サプリメントは、日本では薬事法の関係上、効果・効能をうたうことができない。だから店頭よりも、80%が口コミ(システム)販売で流通している。一部は店頭で、残りは質の悪いもの。いかがわしいものほど違反表示をしている。またそういう情報しか消費者へ届かない。値段も高い。アメリカでは80%が店頭販売で、天然ものと合成ものが選べて安い。
アメリカでは1994年に、「栄養補助食品健康教育法(DSHEA)」が制定されたことで、科学的根拠さえあればサプリメントに一定の効果・効能を表示できるようになった。サプリメントには基本的に副作用はない。根拠となるデータの取れないものは淘汰される。だから今では医療の現場で70%サプリメントが処方される。
日本でも法の整備をして正しい情報を流し、健康意識を向上させる必要がある。ただし本人の意識が一番重要だ。健康に無関心で大病を患う人は、税金をムダに使わせている。本当に国民のためなら、行政当局は特定団体の利益を考えず本気で取組むべき。
予防医学は
1)休むこと、休養が絶対必要
2)運動 歩く
3)正しい栄養を摂る
健康意識を高め、個人を守る為には、適切な情報の解禁が必要である。(終)
2008年10月25日(土)御茶ノ水・東京ガーデンパレスにて
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