手作りヨーグルトで腸まで届く乳酸菌

suiso

2013年09月18日 11:27

一般的に、乳酸菌をクチから食べても、腸へ届くまでにはかなり消化で死滅してしまいます。
ヨーグルトに「生きて腸まで届くビヒィズス菌」とありますが、もちろん100%ではありません。

そこでヨーグルトそのままより、乳酸菌を食物に吸着させたら、より腸まで届きやすいのではないかと考えました。
用意したのは、市販のヨーグルトとドライフルーツです。

ドライフルーツをヨーグルトに混ぜて漬け込みます。

三日ほど漬けると、ドライフルーツが水分とともに乳酸菌を吸収します。
プリプリに戻ったドライフルーツを食べると、甘くて水分がはじけ出てきます。

漬け込んだドライフルーツを取り出して、よく水洗いします。
これで外側にあるヨーグルトの乳酸菌は流れ落ち、中にしみ込んだ乳酸菌だけが残ります。

透明な容器に、洗ったフルーツを入れ牛乳を注ぎます。

フルーツが底へ沈んでいます。

室温より温かいところへ置くと、フルーツに閉じ込められていた乳酸菌が牛乳を発酵させ始めます。
中には浮いてくるフルーツもあります。

6時間ほどすると、ヨーグルトのできあがり。

プルプルのフルーツは、残念ながら甘みはもうありません。
最初に漬け込んだときにおいしい成分はヨーグルトに染み出してしまいましたが、逆にヨーグルトの乳酸菌をフルーツの中に取り込みました。
その結果、よく洗い流したフルーツを牛乳に入れただけでヨーグルトが出来上がったのです。

つまり、「生きて腸まで届くビヒィズス菌」ヨーグルトを単体で食べるよりは、ドライフルーツをあらかじめ漬け込んで一緒に食べたほうが、乳酸菌が腸までしっかり届くといえます。ここでは、実験のために漬けたフルーツを取り出しましたが、普通は上から四番目の写真の状態で食べられます。

日本の漬物は、これと同じ事をしています。糠(ぬか)と野菜は、乳酸菌と食物繊維です。食物繊維にしみ込んだ乳酸菌が、しっかり腸まで届ける働きをしています。

これは現代版の家庭で手軽にできる漬物の発想です。もちろん生の果物を刻んで混ぜるのも良いでしょうが、ヨーグルトの乳酸菌を吸収しやすいドライフルーツの方が、手軽さからいってもオススメです。

翌日、便の状態もとても良くなりますが、写真の掲載は控えます。

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